春になりました。
これからはパンを焼くのにいい季節です。日向の温度がパンの発酵にぴったりです。
お菓子の先生の相原一吉先生のパンの本が出ました。
最初の生地発酵を冷蔵庫で発酵する方法です。
元々は、宮川敏子先生がもう30年近く前に考案した方法です。
生地を厚手のビニールの袋に入れて、キャンディー状に結んで、
冷蔵庫に入れておくと、こんな風に風船のようにふくらんで発酵します。
前の晩に仕込んだら、あとは好きなときに形を作って焼くだけ。
この方法だと、もう敵のようにパンをバンバン叩いたりしなくても、ちょこっとこねて叩くだけで
いいのです。女の人の手でも
簡単にこねるくらいでいいので疲れません。
宮川先生がカヨワカッタからこそ・・これが生まれたのかもしれません。
補足)このビニールの袋の中という狭い空間の中で、ふくらもうとするイーストによる粉の力が加わり、こねることと同じ状態を生むのです。
すごいでしょう。これを宮川先生が考えたのです。ヨーロッパのような天然酵母に近いパン作りをなんとか日本の家庭で簡単にできないかと研究したのです。真の研究家だったのです。今のただ単に、シャラッと料理研究家になるマダムやお嬢ちゃんたちと違うのです。
私にとって、この先生に出会えたのは幸せでした。コルドンブルーやリッツに留学するよりも貴重な経験だったと思います。
ケーキに使う、リング型に納めて、1時間もするとふっくら発酵。
美味しそうでしょ。袋に入れて、リボンを結んで、ちょうど行くという姉に託して、田舎の母のところに持っていってもらいました。
バターや卵のたっぷり入ったブリオッシュ生地で焼きました。すごくリッチですが、市販のパンに較べれば、重たくありません。
何にも添加物なしもうれしいです。
薄くスライスしてトーストすれば、ふわっと口の中でほぐれます。
すごく美味しい上等なお菓子のよう。
相原先生の本はこれですたった2つ!の生地で作れるパン 発酵は冷蔵庫におまかせ