品川の港南口って、すごい町。
巨大なビルがニョキニョキ建ってます。
その中のキャノンビルのギャラリー・・無料がいいですねー。
大石芳野さんの写真展にやっと行けました。
お能を見るようになり、白州さんの黒川能の文章を読んだりして、
黒川能にずっとあこがれていたのですが、
余りに遠いのと、寒い季節に体力がもたないかもしれないのと、
膝が悪いから、夜中座ってられるか・・が心配でいまだ行けてません。
黒川は余りにも遠いので、せめてと写真展に行ってきた次第。
大きな写真の真ん中に座ると、シンシンと降る雪の音、
その雪を踏みしめる人々や、
準備をする人たち、厳かな舞姿、翁・
三番叟の鈴の音が聞えてきそうでした。
能面の虫干し、舞が好きという子どもたちの笑顔・・
どれも、瞬間の映像が迫ってきます。
「雨がやみそう」という写真もよかったです。
日の出、日の入りのきれいなこと。
羽黒山の雪・・まるで絵のようでした。
大石さんは10年通っているそう。何がきっかけだったのでしょう。
大石さんは、「この黒川能の民家の舞台にぎっしりと取り囲んだ人たちに交じって能をみつめていると、面の喜怒哀楽にこれまで行き交ってきた戦禍の子どもや女性たちが重なっては消え、また現れたりする。
日本の原風景のような暮らしや風土、伝統が息づく雪深い黒川の一軒家にいながら、そこにいることを忘れそうな錯覚にたびたび陥った・・」と書いています。
25日までやってます。日曜・祝日は休みです。
キャノンギャラリー大石芳野写真展「黒川能の里」庄内に抱かれて→
詳細・場所はこちらです。