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大好きな能楽鑑賞から料理まで、日常さまざまの記録
by ginsuisen
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21-21のチョコレート企画展へ これも格差というのか 
21-21のチョコレート企画展へ これも格差というのか _c0092027_12523337.jpg21-21のチョコレート企画展へ これも格差というのか _c0092027_1253214.jpg


先日、テレビで三宅一生さんのドキュメンタリーがあった。
六本木の東京ミッドタウンの一画に安藤忠雄さん設計の、「21-21」という建物が作られ、
そこが、これからのデザインに関わる人々の発信の場として活用・・ということは聞いていたのだが、その建築の過程と、チョコレートをテーマとした企画展についてが写されていた。
大きな長いガラスを入れる過程の大変さがおもしろかったのと、チョコレートの企画展に出品されている写真や、作品に興味が惹かれて、行ってみた。

六本木がすっかり様変わりしているが、
なんのことはない、昔の防衛庁だよねーと夫といいながら、到着。
そうか、ビルの上はリッツカールトンホテルなんだと、改めて納得。
たくさんの観光客。観光バスも来ている。
大きなリッツのビルを超えて、檜町公園に近いところにある21-21。
緑が気持ちのいい広場が手前にある。三角が特徴のビル。
娘は早速、外側からガラス面を見に。
夫は、塀の外にまだある、しもた屋(軒にパンツが干してあった!)数軒を撮影。

さて、目当てのチョコレート展に。

うーん、感想は・・
テレビを見ていても思ってはいたのだが、
これが現代の活躍している日本のデザイナー??と思うほどに、
チャチな作品ばかりが並ぶ。

いってはなんだが、チョコレートに関しては、我が家は全員、かなりウルサイ。
(毎年、クーベルチュールチョコレートを2キロは溶かし、その温度管理の大変さと
色艶の大切さ、香りを知っているのだから・・ネ)

もちろん、この展示会は、そんなチョコレートの味の品評会ではない。
誰もが知っているチョコレートをテーマに、
それぞれのデザイナーの世界観を、商品展開とは別に、
発表しようというものだ。
一生さんの肝いりで、「ヤロウ」と試みた心意気は感じる。
しかし、胸に訴えるものは、なんもない。

ただのチョコレート色をした、
しかも安っぽいチョコレート色(明治とか、森永とか、
決して、ちょうどよくテンパリングしたカカオバリーでもヴァローナでも、
もちろんヴェイスのチョコレートではない)をした、
チマチマした作品(学生みたいな)が並んでいる。

チョコレートの心臓もテレビで見たときは大きいかと思ったが、小さい。
銀閣寺も、手の中でクシャクシャと丸めたゴミかと思った。

最悪なのは、ポッキーをイメージしたものやアポロチョコ(食べたこともない!)なんかのもの。
チョコレートケーキができる工程を撮影したものは、いんちきもいいところ!
チョコレートを溶かすボールはガラス製じゃないんだよ!と、つっこみを入れたくなるくらい。
これだから、どこぞのテレビ局は、古いチョコレートを溶かして、牛乳と混ぜるなんて、
発想が浮かぶんだ!日本の下品なチョコレートは、不純物の塊だから、溶けないんだよ!なんてブツブツ思う。

さすがに、一生さんの作品は、チョコレートとは関係なく完成されていたけれど。

それでも、目的の写真はスゴイ!
このイギリスの写真家・ジェームス・モリスンは、一生さんに「あなた方が食べているチョコレートのカカオ1キロの値段を知っていますか。カカオを取っている農民のことを知っているか」と言ったそうだ。そういう意味で、いまだに戦火の中のコートジボアールのカカオ農民の姿を等身大以上のパネルで見せている。写真に引かれた1本の線の意味を、はじめ、送られてきた写真を見たときに一生さんは知らなかった。その線は、戦争で分断された線だったのだ。

それを知って、一生さんは、とても恥ずかしかったそうだ。
1日、21-21が休日の日に、その写真を改めて見にいったそうだ。
このことをテレビで見て、どうしても見たかったので、来たのだ。

17歳の少年がべたべたのカカオ豆をかかえている。
破けたシャツを着ている農民がカカオ豆を取る木の道具を持っている。
1キロたったの50セント。彼らの1日の労働は1ドル。
彼らは、あの甘く、誘惑的はチョコレートの味を知らない。
大きな実のベタべタした種が何になるかを知らない。

1000円を払って、入口で甘いチョコのタブレットをもらい、
日本のデザイナーのチンケな作品に腹を立てながらでも、この写真は見る価値はある。

あと、気になったのは、
まあ、せいぜい、世界の輸入%比較の鉛管と
外人デザイナーグループ?FRONTの作品の壷と、
なんだかわからないけれど、チョコの海にいるヌードの人たちくらいかな。
あと、ブロックのチョコレートの写真くらい。

チョコレートの歴史くらい調べてほしい。
かつて、クスリであったことがわかればイメージは別にいかないかい。
チョコレートが30度で溶けて、25度以下では固まってしまう特徴を知っていれば、
もっとおもしろい発想にならないかい。
チョコレートの服にチョコレートのアクセサリーにチョコおぼれの女の子を歩かせるとかでもいいじゃない。
ダールのチョコレート工場の秘密は読んだの?映画は見たの?
チョコレートは、なめし皮と同じように、政治的経済的な国と国との大材料であること。
日本の女たちが、馬鹿みたいにむらがっていること。
日本のチョコレートとスイスやヨーロッパで普通に売られているチョコレートの違いとかも
知っているのかなー。

それにしても、立派なお仕事をしているデザイナーたちが、いかに、貧困な世界観で、
日々の仕事に追われているかを見せてもらっているようで悲しくなった。
チョコレートに詳しくなくても、いい、でも見る側をひきつけ、考えさせるものがない。
チョコって、こうよね、甘いよね、こういう思い出・・なんて、私たちはびっくりもしない。

コレに詳しくは、きちんと批判したブログがありました。

なんだかすっかり、うんざりしたので、リッツのビルのほうへ。
下のフードコートでまたびっくり。
高級レストランとは別に、簡単に食べられる、デリが並んでいるのだ。
ラーメン、ベトナムフォー、おにぎりなどなど。
庶民がむらがっている。私たちもおなかがすいていたので、おにぎり屋によって、
食べました。でもねー、リッツホテルの下の階がこれかー・・・

名古屋も博多もどこもおんなじ。

日本ってなんだかなー。

考えさせる一日のしめくくりは、日吉へレ・フレッチェへGO
みせかけではない、こだわりのシェフの料理で、大満足になって帰宅しました。
by ginsuisen | 2007-06-11 12:57 | 散歩ほか
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