とっておきの舞台
井筒を、もうこれが最後かもと、友枝さんがなさった。
長らく休んでいた友枝昭世の会 特別公演。3月28日 15時半~@国立能楽堂
この日の井筒 脇からの拝見でした。
改めて、この井筒の女を思うと切なすぎる。
亡き人の形見の肩衣を身に漬け、
頭も、男になった姿は、やはり痛々しい。
そして、この日。驚くような演出が。
井戸をのぞき込んだあと、肩身の扇をしばし抱え込むようにしたのだ。
新鮮な驚きだった。そこにはまさに恋こがれる井筒の女だった。
F氏が、Fbの感想で書いていたが、2017年の今の自分たちが完全にワープさせられてしまった。そこは、中世だったと。まさにまさに。
お脇は宝生閑さん。
今日はお元気。あの朗々とした閑さん節には、さすがに、ちょっと遠いところがあったけれど、
でも、健在ぶりで、通り係りの僧として、女を温かく見守っていた。
ちょっと忘れられない舞台だったな~。
(実は、これを見てから、もう何か月も経っている今(5月16日)も、ドキドキとしてしまう)。
帰路は原宿にて、ワイワイとF氏にAさん、Y子さんと広島焼き~ネギ焼き モヤシ卵など。