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6月の最終土曜日30日は、セルリアン能楽堂の企画公演。
「綾鼓」でした。 お約束の馬場あき子先生のお話がおもしろかったですー。 この能は、老人が身分違いの姫に恋心をもってしまったという話。 歴史上の史実ではなく、完全フィクションだそうです。 ー御簾の中だけで常に過ごしていた女御がある管絃の宴で姿を見せます。 それを一目見てしまったお庭掃きの老人は恋慕に明け暮れます。 そのことを知った女御、桂の枝にかかっている鼓を打てば、御所に聞こえれば、 再び姿を見せてあげる・・ 恋の心を奪われた老人は一心に鼓を打ちますが、綾絹張りの鼓は鳴るはずもない、 ならぬ鼓=ならぬ恋だったのです。 それを知った老人は怨んで池に入水する。 老人が入水したことを報告を受け、老人の執心を慰めるようにと臣下に勧められて、池辺に至った女御 「波の打つ音が鼓の音に似ているわ。面白い鼓の音ね」といい、たちまち狂気の態に・・ そこに池の中から怨霊となった老人が現れ、「われは魔境の鬼」とばかりに 今度は鳴らぬ鼓をあなたが打ってみよと責めます。 その責めは骨をも砕くほどの地獄の火車の責めにも過ぎるものだった。 そして、女御に怨みの言葉を残して、再び池の中へ戻っていくー よく似た話にこの綾鼓の原型でもあるのが観世の恋重荷。 人の心には重い恋の話として、やさしい終わり方だとか。 綾鼓は宝生と金剛流の演目で、喜多流には長くなかったのだそう。 それを戦後、昭和27年に喜多実さんがお願いして、新作復曲として土岐善麿とともに創作したのが、 今の喜多流の綾鼓なのだそう。 昭和27年、日本が迎えた新時代の考え方、姿勢が文言上加味されているのだとか。 こんなふうに演目を流派が抱えているんですねー。 喜多流は、後進だから、もってなかったということでしょうか。 その演目を演じるには仁義を切るなんて・・日本的! そのままもらうのではなく、新作として作るわけですねー。 それだけに、新作として大いに土岐善麿と喜多実さんがはりきったのがわかる気がします。 ところで、老人と貴人の恋は実際にもあって、 藤原時平の娘・・絶世の美女だったらしいです。 この褒子(ほうし)さんを御簾の上がったところで、見染めてしまった、女の人に縁のなかった一人の僧。 90歳に近い僧?が恋をしてしまい、 こちらは悲劇にならずに歌を交わしているのだそう。 ここに詳しくはありました。もう一つ、ここにも。馬場先生いわく、かわした歌に注目とのこと。 さてさて・・恋ねー。 源氏物語でも、夕霧、薫、そして悲劇の柏木もみんなふだんきれいなお姫さまを目のあたりにしていない(というか、平安の時代の女たちは長い髪で隠し、夜も蝋燭や月明かりで素顔を相手の男に見せるだけのくらし。夫婦や愛人になってやっと・・素顔を見せるくらい)ので、御簾の中からちらfりと見えただけで、好きになってしまうのだから・・いやはや 老人とてそういうことなんでしょうねー。 しかし、この綾鼓の老人、身分違いゆえにバカにされ、こけにされて、怒りまくってしまったわけだけど・・ 女御もいけないですねー。 からかっているわけで・・まさにかぐや姫状況。 相手が帝クラスだったら、こんなことはなかったのでしょうね。 入水後の波の音が鼓の音?そりゃ怒りますねー。 でも、怒りスギ?好きな女御を殺ししてしまうんですもの。 ま、池の中、怨霊の世界に引きづり込んだわけで。。念願かなったのかなー。 この激しさを友枝さん、もうそれは恐ろしく激しかったです、こわかったです。 隅田川での母の愛の怒りとは違う、 純な心を踏みにじった怒りでした。 ところで、この日、早くついて、2階の陳さんのレストランでランチしましたー。 並んで待つこと10分。ランチ人気です。 麻婆豆腐・・辛くておいしかったです。食べすぎないように、ご飯なしで、なるべく食べて、ご飯のお代わりをしないようにしました。 しかし・・お茶を別に頼んだら、茶芸店でないのに1800円。またもや無駄使いの私でした。 ま、凍頂烏龍はかなりのものでしたが。 こんどから気を付けないと・・でも、中国料理店なんだから、普通にお茶くらいだせばいいのに! 麻婆豆腐の辛さは水では助長されるんですよねー。 杏仁豆腐は、かなり美味しかったです。
by ginsuisen
| 2012-07-05 00:48
| 感激・舞台
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