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大好きな能楽鑑賞から料理まで、日常さまざまの記録
by ginsuisen
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友枝会 橋弁慶 清水 半蔀 道成寺 大ごちそう
11月2日 日曜日@国立能楽堂 12時開演
急に肌寒くなってきたこの日、いつもより早い12時開演のため、あせってでかけました。

友枝会 友枝喜久夫13回忌追善の会です。
友枝会 橋弁慶 清水 半蔀 道成寺 大ごちそう_c0092027_18224533.jpg


パンフレットの表紙から裏表紙までは、昭和17年10月4日の友枝喜久夫さんの道成寺。
表紙タイトル左は昭和48年9月28日の半蔀の写真です。
友枝会 橋弁慶 清水 半蔀 道成寺 大ごちそう_c0092027_2122212.jpg


パンフより
ごあいさつ
「早いもので父の13回忌を迎えることとなりました。
私としては無我夢中の12年間でした。
亡くなったその年に生まれた雄太郎が、雄人と「橋弁慶」を勤め、
父が最期まで気にかけておりました真也(喜久夫の孫)に
誠に未熟ではありますが、「道成寺」を披かせます。
これも偏に皆様方のご支援の賜物と泉下の父も喜んでいると存じます。
今後とも若い者たち共々どうぞご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます」友枝昭世
  
友枝会 橋弁慶 清水 半蔀 道成寺 大ごちそう_c0092027_16401792.jpg
 
        
いつも以上に着物度の高いような見所。満席でしたね。
私は今回は奮発して、正面席の前のほう。
初お能のY子さんと一緒です。

最初は 雄人さんと雄太郎親子の橋弁慶。橋弁慶って、直面なんですね。すっかり忘れていました。雄人さん、いつもと違うくらいの強さを秘めた顔でした。
そして、雄太郎君。あれ、何時の間にこんなに立派な少年というよりは青年になってしまったのというくらいの成長ぶり。まさに、12歳なんですね。
少年らしいあごではなく、もう青年のような顔つきでした。
親子の剣の戦いも、もうちゃんばらではありません。立派な立派な戦いぶりでした。
(来年か再来年は、烏帽子折が見られるのでは・・とオバチャンは密かににんまりいたしました)

狂言 萬さんと万蔵さんの「清水」
お約束の鬼の面をかぶった太郎と主のやりとりですが、
安心のおめでた笑いに、ホッとなります。

休憩をはさんでの能は友枝さんの「半蔀」
ヒャー、ヒャー、美しいのなんの。
前シテ・・うっとりと見ていたらあっという間に 
~面影ばかり亡き跡の立花の蔭に隠れけり立花の蔭に隠れけり~中入になってしまった!
これ、立花供養のときは、ほんとうに花の蔭に隠れたように見えたのだろうな・・・と思いました。(見たのよね~。川瀬さんの立花で、2日続きの半蔀。1日目は六郎さんで赤い蓮花、2日目は友枝さんで、白い蓮花・・だったはず。それはすごい舞台だったっけ)。

後シテの夕顔の家・五条辺りの家の作り物は橋掛かりに置かれます。
しばらくシテと脇の問答の末、
~草の半蔀押開き立ち出づる御姿見るに涙止まらず~と半蔀をあげてシテがでてきます。
これは、もう夕顔が亡くなったことを知っていての、涙止まらずなのかなーと思いました。
(今、ちょうど、源氏物語のカルチャーでは玉鬘の帖。夕顔の縁のものたちは、誰も夕顔が亡くなったことを知らずに何年もお元気かしら、大丈夫かしら、今はどうしてと思っている気持ちで、形見の娘玉鬘を守って過ごしているんですよね確か)
あら、美しい、まさに夕顔の精の友枝さん。
源氏との逢瀬を語り、序の舞です!
あー、うっとりでした。

そして地謡が謡います、これがよかったですねー。力強く、しかも情緒たっぷりで聞かせます。
さすが!喜多流勢力が友枝さんを支えます。

~シテ)折りてこそ、それかとも見め黄昏に
   地)ほのぼの見えし花の夕顔花の夕顔
  シテ)終の宿りは知らせ申しつ
   地)常に弔い
  シテ)おはしませと
   地)木綿附の鳥の音
  シテ)鐘も頻りに
   地)告げ渡る東雲朝間にもなりぬべし
     明けぬ前にと夕顔の宿り明けぬ前にと夕顔の宿りの
      又半蔀の内に入りて其の儘夢とぞなりにける

終わってしまった。一噌仙幸さんの笛、柿原さんの大鼓、小鼓は曽和さん(ちょっとやわい感じがしたけど、あんな感じ?)もよかったわー。

そして、休憩をはさんで、道成寺。
井上真也さんの披き。道成寺は能楽師にとって成人式ともいえるのだとか。
そして、喜多流ではこの道成寺を披かないと石橋を勤めることができないのだそう。

ワキは宝生欣也さん。笛は幸弘、小鼓は成達。地謡は喜多流青年団。でもって、鐘後見は友枝昭世さん。すごいメンバーが支えます。
ワキが出て、鐘が釣られ(萬さんのところの鐘釣りは始めて。あれ、千作家のように橋掛かりの途中で一休み。これ、萬斎さんのところはあったかなー)、さあ、シテの登場です。
緊張しました~。
揚幕が上がり、里の女が思いつめて立っています。
あー、大丈夫、とても落着いていました。
真也さん、緊張すると扇を持つ手がふるえることがあるのですが、そんなそぶりはありません。
しっかりと道成寺、真砂の庄の娘になっていました。
思いつめて思いつめてやっと寺につき、
鐘に取り付かねばと思う娘。
鐘入りまでの乱拍子・・成田さんがリードします。その声の吼え方のすごかったこと。
これがまた、見所も舞台も一体となって緊張の連続。
それはもう呼吸困難に陥りそうでした。
鐘に見事に入ったとき、ほっとしたのは私だけではなかったのではないでしょうか。
後シテ、大蛇となった娘は激しく戦いますが、哀しくも脇僧の祈りに折れ、日高川へと帰っていきます。ここまでのお稽古、鍛錬に拍手を送りたくなりました。
めでたい披きだったと思います。
見所が一体となって、真也さんを応援しているような舞台だったと思います。

こうして、芸を継ぎ、芸を連ねていく大変さに胸打たれた思いがしました。

ちょっと興奮した私たち、当然、乾杯したくなり渋谷まで流浪したのでした。
沖縄料理食べました~

帰宅したら、冷蔵庫が故障!!その後の修理までの日々が大変でした。

すっかり遅れての更新です。写真も追加するつもりが、ちょっといろいろPCの調子悪く、ひとまず更新します。

*初お能鑑賞のY子さん、とってもおもしろがってくれました。
成達がかっこいいといってくれて、うれしい!でした。

番組表はあとで。
by ginsuisen | 2008-11-10 12:41 | 感激・舞台
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