大好きな能楽鑑賞から料理まで、日常さまざまの記録
by ginsuisen
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映画って、ほんとうにおもしろいですね~
更新をすっかりさぼっております。

更新しなくちゃー、何を書こうかなーと思いつつ日が経ってしまって。

で、最近読んでいる本のことを、今日はちょこっと。

書評欄は結構好きで読んでいます。
自分が読まなくても書評というのはありがたいもので、いろんな角度での本の内容が語られるのがいいです。
で、次はこれがいいかな、なんて思いつつも案外本を買うまでにならなかったりなんですが。

1月末の朝日の書評に、横尾忠則さんのが載っているのが目に飛び込みました。

「1秒24コマの美―黒澤明・小津安二郎・溝口健二 [著]古賀重樹」(日本経済新聞社)
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大好きな溝口監督や小津監督のことが書いてあります。
これを読んで気付いたのですが、そうか映画って、いろんな人が見ているわけで、主婦、女、男、老人、子供、教師、生徒、都会人、日本人、海外の人、大工さん、料理人などなど職業によっても目線が違えば、感想もさまざまなんだということ。
こんなことは当たり前ですが、どうしても自分の感想が第一と思ってしまう私でした。
で、ついつい、ストーリーだけを追いたくなってしまいますが、監督たちのアーティストとしての感性がどこにあるかを見つめた本がこれです。

これを読むと、ヤカン大好きなfukuyokaさん、さすがアーティストの見方なんですね、いつも「小津さんの映画には、やかんの小道具が多いの。それから、あのころの先端のデザインのカップが出ていたわね。やかんがフツフツとたぎっているのよ、それが父親の感情を表現していたと思う」と言っていたのが頭に浮かびました。

溝口の赤線地帯での女の描き方、小津の映画のバックには本物の梅原龍三郎の絵が飾られていたなどなど・・もう、ドキドキしてしまう書き方です。

黒澤の夢
小津好み
溝口神話
この三部構成で書かれています。

で、著者は序文で「~ゴダールが溝口をバッハやラファエロに比肩したように溝口は「美」を語る上で欠かせない存在である。~記事を書きすすめる上での問題は、動かない図版と文字を使って、いかに動いている映画の力を伝えるか、ということであった。~
方策はふたつ考えた。ひとつは映画作家にゆかりの美術家をとりあげ、考察の端緒とすること。親交のあった人物とその作品を補助線とすることで、映画作家や作品への新しい角度からの接近を試みた。その結果1920年から30年代の日本の文化状況がいかに豊かで、芸術家同志のジャンルを超えた交流が盛んであったか、ということがよくわかった。
もうひとつのより重要な方策は、ひたすら映画そのものを見つめることである。映画とはフィルムに焼きつけられた一秒24コマの写真の連続にすぎない。そこに写っているものだけを凝視した。
するといろいろ見えてきた。小津作品の室内の壁にかかっている数々の絵画、下町の煙突やガスタンクや洗濯物、国籍不明の横文字のポスターやアールデコの窓枠、あるいは黒澤作品に降りしきる雨、吹きすさぶ風・・・」
「フィルムに焼きつけられた光と影に目をこらし、音に耳を澄ませる。映画を見る、という体験はそういうことだと思う。その重要性をもう一度訴えたい。~映画を発見するのは、観客一人ひとりの眼でしかないのである」
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これを読むだけでも、なんだかドキドキワクワクしてきます。
これ、日経新聞の「美の美」という欄で連載していたものをまとめたようなのですが・・

そうして、横尾さんが書評の最後に書いているように「さあ、DVDをセットして発見の旅に出よう」という気持ちになってきます。私も本を読みながら、検証したくなりました。

もう一度見ないと!
それから合わせて、新藤兼人監督の「ある映画監督の一生 溝口健二の生涯」も見ないと!

また、今月の文芸春秋で、高峰秀子の訃報に際し、「高峰秀子の潔い生き方」というタイトルで白井佳夫と黒澤組の野上照代さんが対談してますが、その最後に野上さんが「現在の映画界の土壌にはもはや高峰秀子が生まれるような栄養も暖かさもないということです。だから私は昔の素晴らしい映画を何度も繰り返し見るしかないかと思っています」と言ってます。

何度も何度も見る・・そこから見えてくるもの。
監督の描く世界、人間性・・それが確かめたくなりました。

この本を読んでいる途中でNHKでは石岡瑛子さんを取り上げていた。
1ミリの妥協を許さない人がそこにいました。
今までみたプロフェッショナルの中でも最高でした。

妥協を許さない表現者はすばらしいものを残してくれます。

見習わないと!ね。

More横尾さんの書評
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by ginsuisen | 2011-02-21 11:29 | 映画・本・美術館