おまけの引き出し
2022-10-20T12:46:15+09:00
ginsuisen
大好きな能楽鑑賞から料理まで、日常さまざまの記録
Excite Blog
いろいろ
http://ginsuisen.exblog.jp/24299794/
2015-06-23T11:31:00+09:00
2022-10-20T12:46:15+09:00
2015-06-23T11:31:34+09:00
ginsuisen
こんなことあんなこと
会葬お礼は、チョコレートにして・・と思っていました。
そうね~と母も。
それがその通りに・・ではないけれど、近いことができました。
今年の2月、私が自宅でいつものチョコレートを作っていたときです。
トリュフを丸めていたときなので、手はチョコ色。
姉から電話。入所していたホームで母の急変の連絡。
姉はすぐに車で行くといいますが、私は目の前のチョコレートの始末をしないと行かれない。
そこで、夫にも始めて手伝わせ、大急ぎで、丸めて、一皮つけるまでして・・・でした。
98歳。
ホームの朝食を食べ、姉が訪問して、いちごを食べ、昼食を食べ、昼寝をしている間に、
抱えていた動脈瘤が破裂したようです。
まったく苦しまなかったよう。それがせめてもの救い。
で、家族葬にしました。こじんまり。
私たち兄弟と、その子供たちなどなど。
遠くのお寺なので、僧侶も呼ばず、簡素に。
で、モロモロを姉たちに頼んで、トンボ帰りをした私は、
スポンジケーキを焼いて杏ジャム(母の定番です)を間に塗って、チョコレートも人数分だけ仕上げました。
お棺の中にチョコレートとスポンジケーキを入れました。
小さな箱にピンクのリボンで。中にはお砂糖、粉も一緒に。あっちで作れるようにと。
そして、一緒に焼いた大きなスポンジケーキとトリュフを、
姉や姪たち家族とともに焼き場で、一緒に食べました。
49日の法要には、忘れていってしまうであろう、おばあちゃんのことを伝えたく、
おみやげによく焼いていた、ガトーショコラとそのレシピを。
母と行ったパリお菓子旅行で、ジョルジュサンクというそれはすごいホテルで宿泊。
そのときにパッケージレッスンでもらった、ピンクのリボンで結んで。
あー、疲れたけど、やるべきことをやりました。
何しろ、この母、父が亡くなったとき、長い半年の看病で疲れていたのに、
孫たちのために、家におやつがないとスポンジケーキを焼いていたのです。
お寺さんやあちこちと打ち合わせをして戻ったら、「おばちゃん、おばあちゃんがこの生クリームだしているの」と姪。すでに賞味期限切れ。慌てて、買いに走らせました。
以前に、家を新築していたときは、大工さんたちに、
毎日フランス菓子を作って食べさせていたことも!それもムースとか凝ったもの。あきれました。
私のお菓子修行は、母がお菓子作りが好きだったことに所以します。
小さいときのクリスマスケーキはバターアイシングのバラの花つくりをするほどに熱中していましたっけ。私は、いつも、縁側でバターをやわらかくなるまで練っていました。
当時は電子レンジありませんから。日向でやわらかくなるのをひたすら待つのみ。
その後、母の宮川敏子先生へのお菓子修行でめきめき上達。東京までよく通ったもんですね。
それがなければ、私のお菓子修行もなかったでしょう。
娘が2歳になったとき、私も、宮川先生のお教室に通い、
宮川敏子先生と出会うことができました。
そして、その出会いと感動・感銘があったから、相原一吉先生の「お菓子作りのなぜ?がわかる本」を編集し、宮川先生を21世紀によみがえらせることができたわけで、人生、何がどう関係するかわかりません。
そして、このなぜ?の疑問は、野崎洋光さんとの「美味しい方程式」へとつながったと、思っています。
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燦の会 真也さんの「巴」
http://ginsuisen.exblog.jp/24231898/
2015-06-09T10:11:00+09:00
2015-06-11T15:23:03+09:00
2015-06-09T10:11:27+09:00
ginsuisen
感激・舞台
番組が巴ということで、行きました。
巴 大好きなんです。
木曽義仲とともに、戦う女丈夫。でも、義仲に「汝は女なり」と自害の場に追従するのを拒否される・・
形見の小袖と刀を持って、故郷木曾へ・・
演じるのは友枝真也さん。
この方を見始めたのは、まだ、青年の会のころだったでしょうか。
友人からチケットをいただいて、でした。
「幼少のときに、白洲正子さんに、この子は大物になるといわれたのよ」と。
そのときは、正直 えっ?でした。
なんだか、安定感がなく、手も震えておられた・・もっとも、この手の震え、喜多流の方でもおられるのですね、あとで知ったことですが。
それが、みるみるうちに、年々、素晴らしい演者に!
やはり、友枝昭世師の教えによるのか、自身の努力か。兄、雄人さんへのライバル視でしょうか。
道成寺の披きで、ぐーんと!だったような。
その真也さんの巴
たっぷりしたゆとりを感じられる、巴でした。
馬上で戦う姿の勇ましさ。
最後を共にできない、悲しさ、切なさ・・
じわーんとでした。
後見の友枝氏、どんなご感想だったのでしょう。
静かな目線でした。
そして、この日。驚いたのは、間狂言が、野村僚太君。
あのかつて、万作先生がカナダまで、ポケモンを抱えてでかけては、教えていた僚太君です。
まだ若いけれど、太い声で、しっかりと間を語っておりました。
万作家・・成長しているのだな~と。
狂言の膏薬塗も、野村家の新人たち?頼もしい若者たちでした。
後半の能は佐々木多門さんの「融」でしたが、申し訳ないけど、遅くなりそうなのでパスしました。
ごめんなさいです。
燦の会
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六条院の人 融
http://ginsuisen.exblog.jp/24212152/
2015-06-07T17:25:25+09:00
2015-06-07T17:25:22+09:00
2015-06-05T09:59:31+09:00
ginsuisen
感激・舞台
この日経能は、友枝昭世氏と浅見真州さん、萬さんと万作さんの同じ番組による芸対決のなのですが・・いつも連日は拝見できず、友枝氏のほうだけです。
清水座頭
盲目の男と女がそれぞれに清水観音に連れ合いを願い入れる・・
そして、出会って・・
このほのぼのとした幸せの狂言・・好きです。
萬さん。万蔵さんのなんともいえない親子の演技。
手を引いて~の姿がいいですねー。
しかし。オバちゃん、怒りたい!杖をコツコツとついて、西門前の女を探しにあっちこっちと歩く萬さんを見て、笑った奴らがおりました。
盲目の姿が可笑しかったのでしょうか。許せん。後ろを振り向きたかったけど!
融
六条院・・・・源氏では何かとおなじみの六条院。
融大臣は、嵯峨天皇の12番目の皇子・・やはり皇太子になれなかった人ということと、
栄華を極めたということから、光源氏のモデルとも言われている・・
その六条院
今は荒れ果てて・・かつては、池があり、塩汲みのための人足が3000人!
月見だ、花見だと言っては、貴人が集っていた庭。
塩桶を担いで、老人の姿で、シテ登場。
月を見上げる所作・・月なんだなーと見えるような。
閑さんとシテの問答・・なんとも余韻のある、静かな夜の出来事をあらわしていました。
ワキの僧と、かつての六条院のことを語る思い出話。
あの山?と問う僧の肩を組んで、あの山、この山と教える姿にほろりとなりました。
正面まできて、汐を組む。。あーそうだったのだなーと。思わせます。
後シテは、上下白の貴人の姿。融大臣です。
延々と続くような笛の音。太鼓。大鼓、小鼓の囃子とともに、
舞う大臣。
まさに、平安の優雅な遊び夜の姿でした。
月とともに、消えて・・
ただ静寂のみ。すばらしい融でした。
私が始めて見た融は、近藤乾之助先生。こんな風に、夢物語のような能もあるのだと、
魅せられたのですが・・
この日の友枝師のは、現実の融大臣の姿を見た思いでした。
そして。笛の仙幸さん始め、皆様、ご年齢の方々の囃子のすばらしさも。
また、静かだけど、趣のある閑さんの健在ぶりにも、感動しました。
番組
狂言 清水座頭 野村萬 万蔵さん
能 融
シテ 友枝昭世
ワキ 宝生閑
笛 一噌仙幸
小鼓 曽和正博
大鼓 国川 純
太鼓 観世 元伯
金子敬一郎 友枝雄人 狩野了一 内田成信
長島茂 出雲康雅 粟谷能夫 粟谷明生
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隅田川
http://ginsuisen.exblog.jp/24203863/
2015-06-03T14:27:00+09:00
2015-06-03T14:31:49+09:00
2015-06-03T14:27:16+09:00
ginsuisen
感激・舞台
なんと、なんと、正面席を購入できました。
5月27日 13時~
隅田川・・何回も拝見しました。
何回拝見しても、このお能は、心をつきます。
母が行方不明の息子を訪ねて、隅田川までたどりつく。
船頭に狂女を疎まれつつ、乗り込むと・・
向こう岸に弔いの祀りが・・
あれは何?と聞かれて、語る哀しい子どもの話・・人さらいに捨て置かれ・・
生まれは、名前は?と問うごとに、
女の表情が変わって行く・・
とうとう、梅若丸と聞いて、杖を落とす・・
突然に、息子の死を知った母・・老女のように背中がまがり、顔の表情も暗くなって・・
何度見てもせつないです。
母の息子と知って、船頭(ワキは宝生閑さん!)が、一緒に塚にむかって、
南無阿弥陀仏・・と念じる・・これ、いつもそうだったかなーって、思いましたが・・
塚から、子方の声が聞こえたとき、
船頭が「この塚から~」と言うのですが・・これもいつもそうだったかな~
子方ちゃん・・大島伊織ちゃん。
かわいい!
声も大きく涼やか。
隅田川は子方が出ない演出が好きですが、この伊織ちゃんの可愛さは子方登場の演出も気持ちが入りました。
哀しい、哀しい結末に母は、このあとどうなるのでしょう。
それを思うほどに哀しさがつのりました。
正面って、いいですねー。
細かい所作、衣裳、表情が実によく見える。あー、至福でした。
そして、閑さん・・お声は確かに弱くなられていましたが、感情が伝わる抑揚は、関さんでした。
うれしかった!
ワキ 宝生閑
脇ツレ 大日方 寛
笛 一曾仙幸
小鼓 成田達志
大鼓 亀井忠雄
後見 中村邦生 友枝雄人
大島輝久 金子敬一郎 長島茂 友枝真也
粟谷明生 粟谷能夫 香川靖嗣 大村定
能の前の狂言は、「名取川」
山本則俊さん、則重さん。
笛 成田寛人
小鼓 森 貴史
大鼓 原岡 一之
則俊さんの名取川・・一人芝居が長く、なかなかしぶとく、しつこい名取川でした。
和泉流はもうちょっと掛け合いがあったような。]]>
花月 少年になった友枝さん@しんゆり
http://ginsuisen.exblog.jp/24109140/
2015-05-16T22:08:00+09:00
2015-06-03T14:31:23+09:00
2015-05-16T22:08:00+09:00
ginsuisen
感激・舞台
新百合で、友枝さんと東次郎さんという豪華舞台。
解説は馬場あきこ先生
馬場先生・・お元気でシャキシャキ!
狂言は文相撲
東次郎さんがシテ
新規の配下を雇うにあたり、相撲が得意というので、大名、すっかりその気になるが・・
結局、負けてしまう・・
しかし、なぜか眠かった(新百合璃宮で、ランチ食べたせいかも。ご飯は抜いたのに・・糖質あったかも)
花月
間狂言は東次郎さんかと思ったら、違った!
則俊さんの最初の声がちょっとガラガラ声で・・
花月は、清水寺近くに、おもしろい曲舞をする少年・花月。
そこに行方不明になった息子を訪ねて諸国をめぐる父が遭遇。そして出会う話。
しかも、門前の男は、花月を可愛がっているという、いわゆるのお話。
かつて、友枝さんと万作先生の花月を見たことがあった。
それは、ねっとりと、肩を抱いて、万作先生に導かれ、花月が回る・・
そのときのあのドキドキを期待したのでしたが・・
ホールの席位置のせいか、ドキドキ感なしでした。
ワキの僧が息子を探していると言ったとき
「僧なのに、何ゆえ、妻帯したか」の聞き方が、
激しく、問い詰める言い方には凄み。
友枝さんの花月
本当に、少年だった。
あの3月には井筒の女だったのに。
出てきて、舞うときは、なんとなく生気がなかったのが、
ワキの僧が父と知ったときの、晴れやかさ。
このあとのアフタートークで、その感情の動きが面に出ているけれど・・
と、馬場先生が聞くと「意識していない」とか。
こんな年齢で、少年をやっていいのかしらと照れてらした。
そして、ワキ僧は通常、橋掛かりを先にすっすっと、幕に入るのだが、
この日は、花月が追いつくのを途中で待っている形になっていた。
それは、友枝さんの演出だったそう。
うーん、うーん。やっぱり、すごいわ。
また、花月とアイが回るときもも、肩を抱くのではなく、腰を抱くようにと
喜久夫さんからの教えとか。
流派でいろいろだそうです。
アフタートークは、始めに東次郎さんと馬場先生登場。
あのおかしみの大名の見栄っ張り度など、おもしろく語ってくれました。
和泉流は、馬場先生解説のように途中で、書きつけの文を見ながらの相撲だが、
大蔵流は、そうでないんですよと、やんわり・・
友枝先生は、顔を上気しながらのあとからの登場。
こんな年齢で花月を・・と恥ずかしそう。
そして、最後は、「もうこれくらいでかんべんしてもらえますか」みたいなことを言って退場でした。
いい舞台を初夏5月に拝見できて、よかった。
昨年は、アフタートークに参加できずだったので、よけいに。
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井筒の女
http://ginsuisen.exblog.jp/24109004/
2015-05-16T21:41:00+09:00
2015-06-03T14:31:05+09:00
2015-05-16T21:41:56+09:00
ginsuisen
感激・舞台
井筒を、もうこれが最後かもと、友枝さんがなさった。
長らく休んでいた友枝昭世の会 特別公演。3月28日 15時半~@国立能楽堂
この日の井筒 脇からの拝見でした。
改めて、この井筒の女を思うと切なすぎる。
亡き人の形見の肩衣を身に漬け、
頭も、男になった姿は、やはり痛々しい。
そして、この日。驚くような演出が。
井戸をのぞき込んだあと、肩身の扇をしばし抱え込むようにしたのだ。
新鮮な驚きだった。そこにはまさに恋こがれる井筒の女だった。
F氏が、Fbの感想で書いていたが、2017年の今の自分たちが完全にワープさせられてしまった。そこは、中世だったと。まさにまさに。
お脇は宝生閑さん。
今日はお元気。あの朗々とした閑さん節には、さすがに、ちょっと遠いところがあったけれど、
でも、健在ぶりで、通り係りの僧として、女を温かく見守っていた。
ちょっと忘れられない舞台だったな~。
(実は、これを見てから、もう何か月も経っている今(5月16日)も、ドキドキとしてしまう)。
帰路は原宿にて、ワイワイとF氏にAさん、Y子さんと広島焼き~ネギ焼き モヤシ卵など。
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広忠の会
http://ginsuisen.exblog.jp/23296863/
2014-12-03T12:12:00+09:00
2015-06-03T14:30:44+09:00
2015-01-05T12:14:58+09:00
ginsuisen
感激・舞台
青山に行くと、すでに、脇道まで並んでいる・・さすが、萬斎さんも出るせいかなーと。
友人たちのおかげで、脇の最前列の席。ありがたや。
この日は、萬斎さんの三番叟、そして、大島輝久さんの山姥
しかも、三番叟の笛は幸弘、小鼓は大倉源次郎さんに鵜沢洋太郎!もちろん、大鼓は広忠。
そりゃ、見なくちゃ・・でした。
山姥のほうも、小鼓は成田達志さん!アイは萬斎さん。
そう、広忠の会 発足はかれこれ、10年前。広忠君が30歳になる一日前だった。
第1回公演が、この青山だった。
満席の会場。上がり口のところに、斜めに座って見た六郎さん(今の梅若玄祥)の「定家」。
すごく。感動したのだけを覚えている。
そのとき、広忠君は30歳。
そして、かれこれ、10年。
彼らは40代になろうとしている。
この日には、大きく感じたのは、彼らの成長だ。
私のような一介の素人が言うことではないが、
三番叟での萬斎さんには、ある種の激しさ、切れるような尖がりがなかった。
でも、たっぷりとした、舞だった。
そして、広忠君たちの大鼓も。自信に満ちた、落ち着きが感じられる。
安心してみていられる舞台だった。
彼らとともに、見ていられる私も10年は見ているわけだ。
温かいものが、じわんと感じられ。胸がいっぱいになった。
来年もまた、この舞台をなさるという。楽しみ。
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国立企画公演 大江山
http://ginsuisen.exblog.jp/23296855/
2014-11-29T11:55:00+09:00
2015-06-03T14:30:22+09:00
2015-01-05T12:12:11+09:00
ginsuisen
感激・舞台
蝋燭の灯りによる
2014年最後の友枝さんの大江山 11月企画は鬼の世界
その前の狂言は 八尾
石田幸雄さんの閻魔、深田さんの罪人
あー、年の移りを感じました。すごく、深田さんがうまくなっている。当然といえば当然のような。
閻魔と罪人のおかしなやりとりにもゆとりが感じられました。
大江山
ワキ 頼光・・森さん
シテ 酒呑童子 友枝さん
酒を飲み、飲まされる光景は、紅葉狩の鬼女伝説と似ているが、寝てしまうのは、酒呑童子。
頼光一行に騙されたと知り、戦い、敗れ・・
おー、切り戸口からの退場・・そうだったかしら?なんて、
以前に見たことをすっかり忘れているのでした。
今回のワキは、森さんなので、朗々とした発声は豊か。
アイは、野村又三郎さん・・相変わらず、いいですー。
解説によれば、鬼退治といえども、先住民族と新興勢力との戦い。朝廷への土着の人々の抵抗を表現したものであったのでは、と。
歴史の中での、大きな勢力に対しての、土地の人々の戦いは、いつの時代もかと。
しかし、友枝さん、この日は鬼女ではなく、大きな酒呑童子に。
杖を扇に替えること、何回もしての舞。
丁寧な丁寧な舞でした。
ワキ2列目・・うーん、やっぱり、よく見えてうれしい。
年度納めにふさわしいお能の会。昼間の天候が、一転、外へ出たら、雨。酒呑童子のしわざかな。
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萬の会
http://ginsuisen.exblog.jp/23286004/
2014-11-18T15:17:00+09:00
2015-06-03T14:29:59+09:00
2015-01-02T15:27:42+09:00
ginsuisen
感激・舞台
ありがたやありがたや。
チケットを友人が購入してくださいました。
萬さんの芸道〇年記念の会。
でも、萬さん中心の狂言がメインではなく、
関係の深い方々をたたえるような演目。
さすが、江戸っ子、粋ですなー。
しかし、沖縄の琵琶の方がスタスタと、橋掛かりを歩いて登場には、ちょっと驚き。
なんでしょう、あそこは、やはり、舞台と現実との懸け橋。
劇的な場所だけに、廊下としての扱いのように登場されると興ざめでした。
そのせいか、すごく眠くなってしまって・・ごめんなさいでした。
枕慈童です。
もう、それは、すばらしく、うっとり。
しかも正面席はふだん見えないものも見えるんですねー。
一つ一つの所作に黄泉の国に追いやられた慈童の悲しみが
伝わってくるような。
最後に菊の枝二枝を持っての駆け込みで、終わる。
ちょっと衝撃的でした。
あれ、こうだったかしら?と、友人と話しながらの帰路。
あー、いいお舞台でした。]]>
友枝会
http://ginsuisen.exblog.jp/23285973/
2014-11-03T15:05:00+09:00
2015-06-03T14:29:28+09:00
2015-01-02T15:12:58+09:00
ginsuisen
感激・舞台
蝉丸
雄人さんと真也さんという、実の兄弟の蝉丸。
思えば思うほど切ない話です。
残された、盲目の蝉丸の明日は、去っていくしかない逆髪の明日はと思うと、やるせなく、胸にひびいて。
紅葉狩
久しぶりの閑さん。なんだか、小さくなられたようなお声のはりもないような。
それはそうだなーと、お能を見始めてから、もうはや15年、
自分も年を取れば、演者の方々も、なのだから。
それでも、その過程をまじかに拝見できるのも、幸せと思おうと思いつつ。
紅葉の季節の、鬼女伝説。
真っ赤な山紅葉の中での友枝さん。
お酒を注ごうとする、友枝さんをうっとりと「美女だな~」という、すでに翻弄されている
閑さんの顔と視線。忘れられないやりとりです。
これこれ、これよね~って。
この名人二人が、さしつさされつで、紅葉の中での酒宴。
寝たかな~寝たかな~と、待つ鬼女の友枝さん。
寝たと知って、翻って、急いで、シテ連れは去り、
シテも、さー、今夜は、人間を!と。
このあたりの話は、あらゆる鬼女伝説と類似。
しかし、紅葉狩は、美しい。赤く黄色の燃えるような山・・
残念だったのは、閑さん、立ちあがり、戦うときに、少しよろけられました。
あっ、と、多分能楽堂全体が思ったと思います。
橋掛かりに帰られるとき、ムッと、御自分への怒りを見せているようなお顔でした。
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宮島
http://ginsuisen.exblog.jp/23285954/
2014-10-21T20:56:00+09:00
2015-06-03T14:29:06+09:00
2015-01-02T15:06:02+09:00
ginsuisen
感激・舞台
無事に行けたことに、感謝。
天気が悪くなるといわれたいたが、夕方までいい天気。
いつもの穴子丼(蒸し風)に、酒の肴の鯛の子やら、酒盗やらに大満足の面々。
そして、いつもの茶屋を1年ぶりで訪れて、再会を喜んで。私は抹茶。お菓子なしも覚えていてくれました。
お能の出し物は杜若。
お仕舞二番が始まるころに、雲行きは怪しく~。
ポツリポツリと。
お能のころには、ポツポツが伴奏のようになって。
蝋燭の火のゆらめき、打ち寄せる波、舞台に映り込む、友枝さんの姿が映し絵のように、
上の舞台と下の浪間に浮かぶ世界を同時に見ているだけで、
美しく、幻想的この上なしでした。
最前列は足も伸ばせず、胡坐に組んだ足が痛かったのですが、
それすらも忘れてしまいそうな。
杜若の恋の話。
またまた考え込みました。
夜はいつものホテルの居酒屋でにぎやかに。
翌日、私は、京都で約束があり、早めに帰りました。
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袴能 半蔀
http://ginsuisen.exblog.jp/23286029/
2014-08-08T15:30:00+09:00
2015-06-03T14:28:36+09:00
2015-01-02T15:35:33+09:00
ginsuisen
感激・舞台
袴能 半蔀
袴能とわかっていながら、宝生欣也さんが登場しても、なぜか、実感できずに見ていたら・・
あらら、友枝さんが登場で、あー、袴なんだ。
面なしなんだ。
でも、女性。なんと美しく、はかなく、せつない。
しかも、蝋燭の灯のゆらめきの中。
夕顔の段を思い出しつつうっとりと・・
面は友枝さん、装束は男の袴。。なのになのに、女性。そして、か弱き夕顔。
なぜこんなにもと、思うと、ふるえるほど素晴らしい舞台を拝見しているのだと、
感動。
真夏の暑い日なのに、興奮冷めやらず、セルリアンのロビーで、つきのこさんとしばしお茶。
いい夏の日でした。]]>
道成寺 友枝雄人さん
http://ginsuisen.exblog.jp/22423345/
2014-08-01T12:39:00+09:00
2014-08-01T12:45:27+09:00
2014-08-01T12:39:27+09:00
ginsuisen
感激・舞台
雄人さんの道成寺
狂言方が山本家というのもうれしい。
道成寺は、雄人さんにとっては、2回か3回目。
いわば、もう大学院卒業し、博士課程の段階なのだろう。
それでも、見るほうははらはらする。
執念の女・・今日のは、そんな感じに見えたのは、このところの、いろいろな出来事だからだろうか。
以前の友枝さんのときは、ひたすら少女のせつない思いに涙してしまったのだが。
友人の友人が初見とかで、興奮されていた。
道成寺で興奮、それは素晴らしい経験。
広忠の大鼓に成田さんの小鼓、贅沢な極み。
今日の成田さんの小鼓は、しっかりとした雄人さんの足運びとピタッと寄り添っていた気がした。
誘導ではなく、ピタッと。それが心地いいくらいで、もっと見ていたい。
しかし、時間がきて、鐘入りになった。
地謡の友枝さんが、脇から見ていると正面に見えた。
シテへの心配などは微塵も感じない、ゆったりとした安心したお顔。
舞台への信頼感が感じられ、見ているほうも、一層、シテの動き、舞に集中できた気がする。
詳しくはこちら
狂言「素袍落」太郎冠者 山本東次郎 主 山本則重 伯父 山本則俊
仕舞「難波」 友枝昭世
能「道成寺」 白拍子/蛇体 友枝雄人
道成寺住僧 宝生欣哉
従僧 大日方寛 御厨誠吾
能力 山本泰太郎 山本則孝
笛 一噌隆之 小鼓 成田達志
大鼓 亀井 広忠 太鼓 小寺 真佐人
後見 塩津哲生 狩野了一 友枝真也
鐘後見 中村邦生 金子敬一郎 粟谷浩之
佐々木多門 佐藤陽
狂言鐘後見 山本則重 山本則秀 山本凜太郎 若松隆
地頭 友枝昭世]]>
求塚 そして、消え入りたり~
http://ginsuisen.exblog.jp/22212402/
2014-06-08T21:12:00+09:00
2014-08-01T12:32:15+09:00
2014-06-08T21:11:34+09:00
ginsuisen
感激・舞台
6月5日は日経能
これも同じ番組を友枝師、浅見師でお能。狂言は和泉流で、万作家と萬家で、競っての演目。
もちろん、私は、友枝師のほうのみチケットゲット。これも、プラチナなので、大変であった。
今回の番組は求塚
大雨の中、でかけました。中正6列19番
●狂言 咲嘩
太郎冠者 万作師、 石田師、 主 高野さん
叔父さんを連れてこいと言われて、太郎は都に。しかし、どれがオジサンの家かどんな人かがわからない。
で、ひっかかってしまった咲嘩に。連れてはきたが、与太者と知っても丁寧に接する主。
そのうち、主の真似をするがために、あっち、こっちとひっぱりまわされる咲嘩。
最後は、コロコロリンと転がされて・・
あ~、いい気持というくらいの久しぶりの万作先生の声、のびやかな石田さん、懐かしい。
気持ちよくなって、うつらうつらしてしまった。
●能 求塚
二人の若武者に求婚され、困り果てた姫は、オシドリを射たほう・・と。
同時にオシドリを射てしまう。若武者。
それを見て、悩み、自ら死を選ぶ姫。
姫の死を知って、互いに差し違える若武者。
それゆえに、成仏できない姫は、無間地獄に。
どうも、この感想をなかなか仕上げられなかった。
二人の男の求愛に困り果て、難題を出してしまった姫。
男と女の問題は、やはり、謎すぎる。
ひとまず、簡単感想にしておきます。
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第4回 燦の会 自然居士 三輪
http://ginsuisen.exblog.jp/22208185/
2014-06-07T17:12:00+09:00
2014-06-07T21:22:54+09:00
2014-06-07T17:11:51+09:00
ginsuisen
感激・舞台
大島さんの自然居士
友枝真也さんの三輪
若き二人の演技は、すばらしく、みずみずしい若さにあふれていました。
詳しい番組はこちらに
お二人とも、師匠の友枝さんの影響なのでしょうか、身体がぶれていない、
きれいな動きと舞。
大島さんの居士は、せつないまでも、一生懸命に船上で、舞をし、鞨鼓を打ちます。
この日、もらった、パンフレットにワキの殿田さんのインタビューが載っていて、実におもしろかったです。
『極悪人の人買い人を演ずるにあたり、ただ、強さや荒さだけではダメで、シテをグイグイ突っ込んでいったのを、あるところで、スッと引いて突き放す。
あるいは、本気になって怒っていたのを上から目線で木庭かにしたいりする。
シテもワキも、お互いにどう来ようとも対応できる「余裕」というか、憎らしいくらいの「幅」がないとダメだと思う。
また、観世の場合 シテとワキが丁々発止でやりあっている感じ
宝生の場合は 全体に淡々と。・・観世のときのようにすると「うるさいよ」と言われる
喜多流は ワキのほうがいろいろ怒ってくってかかるけれど、シテは動じず、のらりくらり・・
<喜多流では「自然居士」は「柳に風のように」という教えがあります。>
なるほど、そうだね、柳の葉っぱはユラユラしていても、幹はシッカリしている。
幹がシッカリしているから、激昂したワキをいなしたり、受け流したりすることができるということでしょう。』
三輪
三輪はなんども見ているのですが、どうもよくわからないでいました。
三輪の山の神たちの話なのだが、そこに神婚神話が加わり、最後は天照大神の天岩戸の話となるので、
だんだん、なんだかわからなくなる・・だったのです。
ただ、この日の真也さんの三輪を見ていたら、なんだかそれがとてもよく分かった気がしました。
前場の里女の可憐さと打って変わって、後場は、作り物の中から、神の声を発します。
その声の神々しいくらいな張りのある声に圧倒されました。
そして、きちんとした舞の美しさ!
先ほどの殿田さんはパンフの中で『普通は、ワキのお坊さんのほうが旅先でしてに出会うパターンなのに、三輪だと、玄賓僧都の庵にシテがわざわざ訪ねてくる。
これがこの曲の決定的な特徴だと思うし、このために、前場のワキは難しいのです』と語っています。
また、解説の金子直樹さんは、
『この舞台になった、奈良盆地を巡る山々の中で、三輪山はひときわ形の整った円錐形の山で、
さながら、蛇体がとぐろを巻いた姿に似ている。
神社には本殿がなく、拝殿から三つ、鳥居を通して、山そのものを排する形式で、まさに山そのものに神が宿っているのだ』と。
『この三輪山にまつわる神話を下敷きに能・三輪が作られた』と。
幽玄無上の情趣を持つと同時に、幽玄のみに流れない女神としての威厳と気品を持っている。
それは一筋縄ではいかない、複雑な局面を持つ作品である』とも。
三輪の神婚説話・・・それは、人間と神の異類の結婚をモチーフとしたもの。
夫(三輪の神)は、毎夜女のもとに通う。その正体を知りたくて、裾に糸をとじつけ、それを頼りに追うと、
神木に苧環(オダマキ)の糸が残っていた。男は三輪の神だったのだ!
そのあと、天岩戸神話に基づいた、神楽の始まりを語る舞になる・・
それが、やっとね、わかりました!
若者たちの能は、進化し、頂点に向かっている。そんな感じを受けました。
狂言は
野村万蔵さんの酢薑(すはじかみ)・・安定しております。]]>
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