大好きな能楽鑑賞から料理まで、日常さまざまの記録
by ginsuisen
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セルリアン能楽堂 ~鵺
一部が終了したのは15時半
それからわずか1時間後の16時半には二部(同じく中正です)

その間の休憩時にロビーへ行くと、洋服姿の森常さんが着物美人と談笑(そういえば、なぜかいつもその姿を見るなー)。深田さんが階段を足早に降りていったり、トイレ列の間を縫って、広忠君が(上下Tシャツ&パンツも黒)、メンズのほうへ・・・
友枝さんの奥様はいろいろな方からのお祝い言葉に応対。馬場先生もどなたかと談笑。
・・なんて、開演前のこの雰囲気はおもしろいですなー。
リンボウ先生もお見かけしました。

で、始まりました。馬場先生二部には、国宝二人も登場とのお話。
ほんとだ、万作先生と友枝さん。すごいなー。今日の二部は確かに。
馬場先生、こんどは鵺についての解説。これがおもしろかった。というか、この日の馬場先生、テンション高い!って感じのよどみのない解説。
南北朝という激乱の時代背景。右か左、南か北、源氏か平家もあっちこっちというころ。
そこに現れた、鵺。ことに乗じて、王朝を亡きものにせんとする。ますます混乱の世に貶めようとする妖怪。しかし、それこそ、人の世の心そのものだった・・世阿弥が描こうとした鵺。
鵺自身への世阿弥の思い・それが現れているのが、この能なのだと・・馬場先生。
で、鵺を一矢で落としたと英雄視されている頼政は・・馬場先生は見た目も所作も美しく、平家物語一の優男で、よい声の人で、風が吹いても月が照っても歌を詠むと自然な人と鴨長明が無銘抄の中で言っているとか。しかも平等院で敵と対したとき、わずか50機で向った・・などなど、そうとういい男だったようです。

で、さらに鵺についての詳しい馬場先生の解説・・柴田稔さんのブログここで解説されておりますデス。この柴田さんの鵺の解説、2008年の6月の記事でなんと①から⑮まであります。特に⑪などもおもしろい!ゆっくり読むことにします。
あと、粟谷明生さんのところ・演能レポート「鵺に託した世阿弥の思い」にもありました。フムフム・勉強せねば!


鵺の詞章にはなぜか、いくつもの恋の歌があらわれていると馬場先生
 「悲しきかなや身は籠鳥 心を知れば盲亀の浮木 
  唯雲水に埋木の さらば埋もれて果てずして 亡心何に残るらん
  浮き沈む 涙の波の空舟 こがれて堪えぬ 古を 忍び果つべき 隙ぞ無き」
 人生の哀しみ、挫折を恋の歌で表現している・・・中世ならではの考え方としておもしろいのだそうです(ここで伊勢物語・斎宮と業平の一夜の歌も登場・・つまり杜若とのつながりかしらん・・と勝手に想像したり)

 現在能でありながら修羅能として表現した世阿弥の本意は?
 真っ黒な髪でウツウツとしたものを表現する前シテに対して、
 後シテは、真っ白な髪で、猿飛出という面で登場・・ここには白=心の深さを表しているのでは・・さて、友枝さんはどのように表現されるかしら楽しみですぞ・と馬場先生。
最後に、鵺を生きてますとおどけた馬場先生。なにやら大阪湾の旗印に鵺(頭は猿・尾は蛇、足は虎)のデザインにして、フランスと友好姉妹都市にしたとか・・テンション、高く、しっかり本物の旗印のコピーまで見せてくれました。
 知識の深さはすばらしいなーと思いました。きっと古典の人と頭の中で話しをし、恋についても語っているのでしょうね。可愛い!馬場あき子さんと思いました。

さて、能・鵺
友枝さんの鵺、それはすさまじく、前シテのあの黒い装束はどこまでも黒く、足はまるで、本当の幽霊のよう。脇の森さんが、
「舟の形は有ながら、乗る人影も定かならず~」というように、
舟はスーッと音もなく近づき、ヌメヌメとした、風が生温かく感じさえします。
これは若き天子さまは、夜な夜な恐ろしい夢を見て、病に倒れたでありましょう。


哀しみ、恐ろしさ全てを体に秘めた鵺
現代の私たちの天にも覆い臥す鵺の存在
私たち自身が生んだ鵺
矢で撃ち殺してくれる頼政の存在はいるのかいないのか。
いや、自らの矢で撃ち殺さねばならない・・

矢を放たれたあと、正先で刺し殺すところのこわいこと。
エイエイと頼政の手下の猪早太に刺されます。
「~九刀ぞ刺いたりける」

夜の波に
浮きぬ沈みぬ見えつ隠れ絶え絶えの
いくえに聞くは鵺の声
恐ろしや凄まじやあら恐ろしや凄まじや


いや、恐ろしい前シテでした。
中入りで間は深田さん(栗焼きではちょっと寝てました・・ハイ。昨夜覚えるのが大変だったかな・・と推察)・・改めて、鵺の素性を語ります。

御法の声も松風の 御法の声も松風の~後シテ登場 
 白い頭 面は猿飛出 装束は金のオドロオドロシイもの


「~さても我悪心外道の変化となって
仏法王法の障とならんと~」・・・

ふたたび、自らの話をする。

そして、すさまじき思いを語る。

最後は、「月日も見えず暗きより暗き道にぞ入りにける・・
(・・・和泉式部の歌を引用・・ここに世阿弥の鵺への心寄せを感じると馬場さん)
      遥かに照らせ山の端の
      遥かに照らせ山の端の月と共に
      海月も入りにけり 海月と共も入りにけり」

そして、おそろしきまま、橋掛かりへ

そうか、そうかそうだったのか・
鵺は実態ではなかったのだ、頼政であり、世阿弥であり・・
そして私たち自身?なのかもしれない 

ズドーンと落ちたような気持ちのまま、終了。

げに恐ろしきかな・
すばらしき友枝さんに感動でした。

もう一度みたいものです。

それにしても1日に2つの演目・全く違う、美女と妖怪を演じる友枝さん、すごいですー、ほんとうに素晴らしい。国の宝を拝見できるありたさ!

あ、狂言は万作先生の栗焼き!万ノスキーさんがちょっとお元気ない暑さ負けのような出でした、でも、一声発したら、いやいや、いい感じのマンノスキー節でほっとしました。
暑い季節のアチチの栗焼き。万作先生、ゴチになりましたー。
しかし・・・深田!後見で寝てたぞ。と、あとで、誰かに怒られないかとヒヤヒヤでございました。

番組
狂言「栗焼」 太郎冠者 野村万作  主 野村万之介 後見 深田博治

能「鵺」 舟人・鵺 友枝昭世 旅僧 森常好                                笛 槻宅聡 小鼓 曽和正博 大鼓 亀井広忠 太鼓 大川典良                   後見 粟谷能夫 狩野了一                            
地謡 大島輝久 友枝雄人 金子敬一郎 内田成信
    中村邦生 出雲康雅 香川靖嗣  長島茂       



 
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by ginsuisen | 2008-07-29 10:53 | 感激・舞台
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