大好きな能楽鑑賞から料理まで、日常さまざまの記録
by ginsuisen
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第4回 燦の会 自然居士 三輪
続けてのお能は5月31日土曜日@喜多能楽堂 14時から

大島さんの自然居士
友枝真也さんの三輪

若き二人の演技は、すばらしく、みずみずしい若さにあふれていました。

詳しい番組はこちらに

お二人とも、師匠の友枝さんの影響なのでしょうか、身体がぶれていない、
きれいな動きと舞。

大島さんの居士は、せつないまでも、一生懸命に船上で、舞をし、鞨鼓を打ちます。

この日、もらった、パンフレットにワキの殿田さんのインタビューが載っていて、実におもしろかったです。

『極悪人の人買い人を演ずるにあたり、ただ、強さや荒さだけではダメで、シテをグイグイ突っ込んでいったのを、あるところで、スッと引いて突き放す。
あるいは、本気になって怒っていたのを上から目線で木庭かにしたいりする。
シテもワキも、お互いにどう来ようとも対応できる「余裕」というか、憎らしいくらいの「幅」がないとダメだと思う。

また、観世の場合 シテとワキが丁々発止でやりあっている感じ
宝生の場合は 全体に淡々と。・・観世のときのようにすると「うるさいよ」と言われる
喜多流は ワキのほうがいろいろ怒ってくってかかるけれど、シテは動じず、のらりくらり・・

<喜多流では「自然居士」は「柳に風のように」という教えがあります。>

なるほど、そうだね、柳の葉っぱはユラユラしていても、幹はシッカリしている。
幹がシッカリしているから、激昂したワキをいなしたり、受け流したりすることができるということでしょう。』

三輪
三輪はなんども見ているのですが、どうもよくわからないでいました。
三輪の山の神たちの話なのだが、そこに神婚神話が加わり、最後は天照大神の天岩戸の話となるので、
だんだん、なんだかわからなくなる・・だったのです。

ただ、この日の真也さんの三輪を見ていたら、なんだかそれがとてもよく分かった気がしました。

前場の里女の可憐さと打って変わって、後場は、作り物の中から、神の声を発します。
その声の神々しいくらいな張りのある声に圧倒されました。
そして、きちんとした舞の美しさ!

先ほどの殿田さんはパンフの中で『普通は、ワキのお坊さんのほうが旅先でしてに出会うパターンなのに、三輪だと、玄賓僧都の庵にシテがわざわざ訪ねてくる。
これがこの曲の決定的な特徴だと思うし、このために、前場のワキは難しいのです』と語っています。
また、解説の金子直樹さんは、

『この舞台になった、奈良盆地を巡る山々の中で、三輪山はひときわ形の整った円錐形の山で、
さながら、蛇体がとぐろを巻いた姿に似ている。
神社には本殿がなく、拝殿から三つ、鳥居を通して、山そのものを排する形式で、まさに山そのものに神が宿っているのだ』と。

『この三輪山にまつわる神話を下敷きに能・三輪が作られた』と。
幽玄無上の情趣を持つと同時に、幽玄のみに流れない女神としての威厳と気品を持っている。
それは一筋縄ではいかない、複雑な局面を持つ作品である』とも。

三輪の神婚説話・・・それは、人間と神の異類の結婚をモチーフとしたもの。
夫(三輪の神)は、毎夜女のもとに通う。その正体を知りたくて、裾に糸をとじつけ、それを頼りに追うと、
神木に苧環(オダマキ)の糸が残っていた。男は三輪の神だったのだ!
そのあと、天岩戸神話に基づいた、神楽の始まりを語る舞になる・・

それが、やっとね、わかりました!

若者たちの能は、進化し、頂点に向かっている。そんな感じを受けました。

狂言は
野村万蔵さんの酢薑(すはじかみ)・・安定しております。
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by ginsuisen | 2014-06-07 17:12 | 感激・舞台
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