大好きな能楽鑑賞から料理まで、日常さまざまの記録
by ginsuisen
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アンダルシアに相馬馬子唄が響く 宇津井健「旅のチカラ」・宇津井健80歳 馬上人生を過ぐ
↓ちょっといろいろ訂正しました。アイルランドのフィドルのこと。宇津井さんの言葉など・・

NHKの視聴料を払っているせいでもないが、
NHKのBSをよく見る。

特に旅番組はおもしろい。
民放のウルルン滞在記のNHK版が「旅のチカラ」。これまでも葉加瀬太郎のアイルランドにヴァイオリンの原型のようなフィドルを訪ね、楽譜もない中で奏でる普通の人たちだが、すごいフィドル奏者たちのなんとおおらかですばらしい音楽かを見せられた。音を出すことは体から感じ、演じるものなんだと葉加瀬太郎が実感する番組だった。

さて、今回は、宇津井健さんが、アンダルシアにアンダルースというスペインの名馬を訪ねる旅。
今年80歳になる宇津井健は、早稲田の馬術部出身。それがために、裸馬に乗れるというだけで、映画入り。要所要所のいい役は得てはいるが、派手さはない俳優だ。
むしろ、凡人である役が多かったような気がする。緒方拳や三国連太郎のようなすごみもない。

その彼は、70歳まで馬を趣味に生きていたが、奥さんが病気になりきれいさっぱり馬と決別し、
10年になるという。

ディレクターは、監督でもある源隆志、彼がナレーターも務める。宇津井健のドラマを作り、ずっと、アンダルシアの馬への思いを聞き、気にかけていた。そして、持ちかけ、今回の番組になったようだ。

グラナダについて、馬主に見せてもらったときの興奮気味の宇津井健がいい。なでてさわって・・
言葉が通じなくても、その馬への思いは通じたのだろう。
馬主は一泊二日の乗馬旅行に誘う。
その夜80歳の誕生日を迎える宇津井健。暗い早朝起きると外は大雨。停電になっている。
スペインでは雨には停電なのだそう。暗い部屋の大きな木のテーブルに蝋燭の火がゆらめいている。

 「~20歳の成人式などせず、30歳で結婚。70歳まで順調に来たんですが。70歳になってよかったなと思った。こんなんだったらもっと早く70歳になればよかった。いろんないい役者が早くに亡くなったけど、あいつら生きていればよかったのに。昨日まで感じなかったことを感じ、見られなかったことがふっと見えてきた。80歳の誕生日を期待していた。この(スペインの大雨)で幕開けでしょう。これはこれで味があります~」
という意味のことを言う。これが実にいい。
年を経る意味、年を経ても気持ちの若さが伝わる。

同時に、この人が真面目にきちんと生きていること。俳優であることを気負わず、威張らず、でも、常に背筋を伸ばしていることを守っている人であることが伝わる。体も気を付け、摂生しているのがわかる。
なんで、この人を起用した、男のドラマができないのだろう。
源さんの「大停電の夜に」が見たくなった。

そして、翌日、雨の中。馬主のオーナーが二人だけの道行を誘う。
長い長いトンネルについたとき、ここからは一人でトンネルを行きなさいという。
カメラを止め、速足でトンネルを走る。
トンネルの出口に宇津井健一人の乗馬のシルエットが映る。
そして、相馬馬子唄を歌う、宇津井健。
カッコ良かったです。

翌日、海に誘われ、スペインの馬主オーナーと宇津井健が、太陽を背に海を走る。
グラシャスと握手する二人の男。
真面目な馬を愛する男に男惚れ!

カメラに向かい、もう止めて、これでいいでしょう。
これ以上回すと涙が・・という宇津井健。

いやー、よかった!

再放送されたら、是非!
この番組です。

再放送、12月4日の深夜2時(つまり5日ですね)からあるようです
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by ginsuisen | 2011-11-26 17:55 | 映画・本・美術館
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