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大好きな能楽鑑賞から料理まで、日常さまざまの記録
by ginsuisen
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能楽現在形に期待したことは
野村萬斎、一噌幸弘、亀井広忠・・・今の能楽界にこの三人がいなかったら・・・
私は、ここまで能にはまらなかったかもしれない。

そもそも、能のきっかけは、萬斎さんだ。

こんな風に暑い夏の昼間何気なく見ていた、教育TVの番組で、「今の能楽堂のお客さんは親父とともにいなくなってしまう。自分の世代のファンを作っていかないと・・」それが、彼のこれからの活動方向だった。
ちょうど、朝の連ドラで「あぐり」が放映され、吉行エイスケという役を演じ、ブレイクが始まろうとしていたころだ。あのエイスケを演じている若者、狂言、伝統の世界の厳しさなど・・断片的に私に突き刺さった。


私はというと、日本の食についての、一つの大きな仕事を終え、気が抜けていたころ。
自分が何も日本について知らなかったことに気づき、これから何をしようと思っていたころだ。

そして、ふと新聞を開くと、あるカルチャーサロンで、狂言教室が始まるという。
声を出すカルチャー?謡への興味、若いころ文楽が好きだったから本当は人形浄瑠璃が習いたいけど・・と漠然と思っていたのだけど、ま、のぞいてみようかと、申し込んでみたのだ。

そこで大きなカルチャーショックを受ける。
すぐに、おもしろさにはまる。同時に、教えてくださる先生方の真摯な姿勢に打たれる。
まったくの素人の生徒たちに対しても、まるで、伝統を受け継がせる相手のように、接する姿勢だ。
こちらも、オケイコなどと軽く思っていられない気迫だった。

時間15分前にきちんと袴姿でまっていてくださる万作先生・・人間国宝クラスにもかかわらず、単なるカルチャーの生徒に向かってくださる姿勢に感動した。
同時に、人間としての品格とは、下のものにも平等の心を恒に持っていることだと実感する。「偉い人ほど、偉ぶらない」。

さらにそこで、「狂言を知るためにも、能を見てください。高いお能でなくていいです、お稽古発表会みたいのものでもいいです」と萬斎氏より、あるときいわれる。

そこからだ、私の能鑑賞への入門は。
(もっとも、狂言教室のほうは、長続きしなかったのだけれど)
粟谷菊生さんのNHK鑑賞講座で「能の好き嫌い、いい悪いは、100番見ること」に触発され、
見た、見た、見まくった(ちょうど暇だったのだ)
白州正子さんの本で、能を頭でっかちではなく、ハートで感じることの大事さも実感。

近藤乾之助さんで、着物姿にしびれ、
幸弘さんの笛、六郎兵衛さんの笛、大倉源次郎さんの小鼓・・

きわめつきは、シテ友枝さんで、萬斎さんの三番叟の「翁」だ。
友枝さんを知り、
とうとう、宮島まで行ってしまう。そこで、茶髪の広忠君の大鼓に出会う。

三響会にも行き、橋の会に入り、年間の能チケットを確保し・・
土屋恵一郎という、すごい解説者も知る。

能の予定先行で動いていたっけ。

そういう意味で大いに期待し、この三人の現在進行形をリアルタイムで見られる幸せを感じていたのだけれど、うーん、残念。

相撲の野球賭博を引き合いに出して、萬斎さんは、自分たちは井の中の蛙ではないかと
言うが、いや~、それでは、伝統にはならない。
現代に生きているからこそ、伝統なのだ。
井の中の蛙で堂々として欲しいと思う。
変なコラボや演出過多はいらない。
むしろ、笛の幸弘さんと大鼓の広忠君などとの掛け合いでの
一期一会をバンバン見せてほしいのだ。

もっと三人ならではの、能を見せてほしかったな~。
取りとめもなく、言葉足らずの感想になるので、ここでやめます。
by ginsuisen | 2010-08-31 15:14 | 感激・舞台
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