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5月は友枝昭世の会・・毎年の行事になっているこのごろ。
今年は5月23日土曜日 1時から 緑の5月のいい天気の日でした。 インフルエンザの脅威にもめげず、集まったり・満席の客。 ロビーや廊下に、今までの会の写真がある。 その中で道成寺の橋掛かりを思いつめたように進む写真に釘付けになる。 東條睦子さんというカメラマン。 あの友枝さんの白拍子の一心不乱の出を瞬間にとらえている。 そう、友枝さんの道成寺は思いをつのらせ、思いつめ、常識とか慣習などにとらわれない 女の一途な思いを見せてくれたのだ。哀れな少女・・ パンフレットにある「この15回をもって休会」という言葉に納得した。 だから、今までの写真が飾ってあるのだ。 その最後を飾る演目は「実盛」 私は初見。 72歳・・当時としてはかなりの高齢の実盛は戦に向かうにあたり、 白髪白髭を黒く染める・・エー!! 染めるなんて発想があったの~? と思ったけれど、影武者の時代だもんね、あるのね~。 女優さんが若く見せるために、皮膚の下に注入したりするのと同じかしら。 あれって、樹樹希林は横顔が写ると判ると言っていたっけ。 以来、我が家では、年取った女優さんが出演すると「入れてる」「入れてない」なんて言っているが・・ いや~、こんなお軽い問題ではなく、舞台は重く緊迫感たっぷりでございました。 寝ちゃうかなー、隣の友人はおそらく寝ていると思っていただろうが、 つい目をつぶって、問答ややり取りを聞いてしまった、前場。 間狂言が上人さま・閑さん!がぶつぶつ言っているといっているというところが始まりで、 シテの老人が現れてからは、二人の問答のみ。 謡もなかなか始まらない。 ましてや囃し方はず~っと、気をつけの姿勢で動かない。 だから、金春さん出てないで代理坊ちゃんなのねーと気づく。 何々これ・・こういう能なの~?って思いながら、引き込まれる。 解説に上人が名前を尋ねたとき、小声でそっと内緒話にように応えるとあったので、 それは何時・何時・と身構えてみてしまった。 そして、その間に閑さん、ずっと、ほんとうに内緒話を聞くように、 身を乗り出している・・素敵でした。 最後のころにやっと、謡と囃し方のBGMとなって前場は終わる。 間狂言 ・・うんうんここでみんな寝るかな。と思って聞いていたけれど、とても清明で さわやかな間語りでした。 そうなのかー。実盛ってそういう人だったのねーと脇の上人とともに聞いてわかった気分に。 実盛について・・このサイト詳しく面白いです→。 後場 亡霊の実盛は黒髪ではなく、白髪で出現。 しかし、その心体の強さはバンバン、ビンビン(清志郎ならこういうかな)と発散している。 自らの人生、戦いを示し、 自分の首を洗う場面まで見せる。 いわば、引退した老人の自叙伝のような能。 だが、老いているのではなく、心根は若いのだと示す、それが黒染めだったのだ。 思わず、浮かんだのが 狂言小舞 「若松」でした 初春や 君を祝うや千代の松 果実の時をうる故に 一千年のうちにても 百年に一度づつ 老いては若やぎ、老いては若やぎて 緑の色は若松の 常盤木の幾久し 千歳の松ぞめでたき 能の前の狂言は樋の酒 萬さん、万蔵さん親子のあったかい狂言、 頭で考えるのではなく、心ほんわか身体で感じる狂言。 いいですねー。能とセットになるときはこのくらいでないと。 番組表は後ほど書きますわー。 京都からの友人、久しぶりに能にきた友人と邂逅。 この人たちと見始めたのよね~と思いつつ、 帰路カフェモカのアイスを駅前で飲みました。 追記) 粟谷明生さんが、実盛の老体における執念について書いておられます。 なかなかおもしろく、なるほど~でした。こちら→ 本日は第十五回友枝昭世の会へのご来場いただき厚く 御礼申し上げます。 今回は「実盛」をご覧いただきます。 大層気になる曲ですが何となく遠ざけていた 前回の「求塚」に続いての「実盛」です。 「実盛」は世阿弥傑作のがっしりと書かれた作です。 私の歳からは不足ないのですが 身体と内面のかね合いから演者としてなかなか難しい曲です。 父の晩年の「実盛」が今でも目に残っておりますが、 父と同じ気概で私なりの「実盛」をと思っております。 「友枝昭世の会」は平成七年の発足し お蔭様で今回十五回を迎えました。 これまでの上演を思い浮かべ感慨深いものがあります。 ご支援下さった多くのお客様 また舞台を支えて下さった出演者の皆様に 深く感謝申し上げます。 さて突然でございますが 今回を以って「友枝昭世の会」を休会とさせていただきたく ご報告申し上げます。 暫し充電の時を戴き発足当初に臨んだ新たな気持ちに立ち帰り また皆様にお目もじ申し上げたいと思います。 平成二十一年五月吉日 友枝昭世
by ginsuisen
| 2009-05-26 09:26
| 感激・舞台
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