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大好きな能楽鑑賞から料理まで、日常さまざまの記録
by ginsuisen
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いろいろ
いつか、母が亡くなったら・・
会葬お礼は、チョコレートにして・・と思っていました。
そうね~と母も。

それがその通りに・・ではないけれど、近いことができました。
今年の2月、私が自宅でいつものチョコレートを作っていたときです。
トリュフを丸めていたときなので、手はチョコ色。

姉から電話。入所していたホームで母の急変の連絡。
姉はすぐに車で行くといいますが、私は目の前のチョコレートの始末をしないと行かれない。
そこで、夫にも始めて手伝わせ、大急ぎで、丸めて、一皮つけるまでして・・・でした。
98歳。
ホームの朝食を食べ、姉が訪問して、いちごを食べ、昼食を食べ、昼寝をしている間に、
抱えていた動脈瘤が破裂したようです。
まったく苦しまなかったよう。それがせめてもの救い。

で、家族葬にしました。こじんまり。
私たち兄弟と、その子供たちなどなど。
遠くのお寺なので、僧侶も呼ばず、簡素に。

で、モロモロを姉たちに頼んで、トンボ帰りをした私は、
スポンジケーキを焼いて杏ジャム(母の定番です)を間に塗って、チョコレートも人数分だけ仕上げました。
お棺の中にチョコレートとスポンジケーキを入れました。
小さな箱にピンクのリボンで。中にはお砂糖、粉も一緒に。あっちで作れるようにと。
そして、一緒に焼いた大きなスポンジケーキとトリュフを、
姉や姪たち家族とともに焼き場で、一緒に食べました。

49日の法要には、忘れていってしまうであろう、おばあちゃんのことを伝えたく、
おみやげによく焼いていた、ガトーショコラとそのレシピを。
母と行ったパリお菓子旅行で、ジョルジュサンクというそれはすごいホテルで宿泊。
そのときにパッケージレッスンでもらった、ピンクのリボンで結んで。


あー、疲れたけど、やるべきことをやりました。


何しろ、この母、父が亡くなったとき、長い半年の看病で疲れていたのに、
孫たちのために、家におやつがないとスポンジケーキを焼いていたのです。
お寺さんやあちこちと打ち合わせをして戻ったら、「おばちゃん、おばあちゃんがこの生クリームだしているの」と姪。すでに賞味期限切れ。慌てて、買いに走らせました。
以前に、家を新築していたときは、大工さんたちに、
毎日フランス菓子を作って食べさせていたことも!それもムースとか凝ったもの。あきれました。

私のお菓子修行は、母がお菓子作りが好きだったことに所以します。
小さいときのクリスマスケーキはバターアイシングのバラの花つくりをするほどに熱中していましたっけ。私は、いつも、縁側でバターをやわらかくなるまで練っていました。
当時は電子レンジありませんから。日向でやわらかくなるのをひたすら待つのみ。
その後、母の宮川敏子先生へのお菓子修行でめきめき上達。東京までよく通ったもんですね。

それがなければ、私のお菓子修行もなかったでしょう。
娘が2歳になったとき、私も、宮川先生のお教室に通い、 
宮川敏子先生と出会うことができました。

そして、その出会いと感動・感銘があったから、相原一吉先生の「お菓子作りのなぜ?がわかる本」を編集し、宮川先生を21世紀によみがえらせることができたわけで、人生、何がどう関係するかわかりません。
そして、このなぜ?の疑問は、野崎洋光さんとの「美味しい方程式」へとつながったと、思っています。
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# by ginsuisen | 2015-06-23 11:31 | こんなことあんなこと
燦の会 真也さんの「巴」
まさに、友枝ウイーク。6月6日 喜多能楽堂で14時から 燦の会

番組が巴ということで、行きました。
巴 大好きなんです。
木曽義仲とともに、戦う女丈夫。でも、義仲に「汝は女なり」と自害の場に追従するのを拒否される・・
形見の小袖と刀を持って、故郷木曾へ・・

演じるのは友枝真也さん。
この方を見始めたのは、まだ、青年の会のころだったでしょうか。
友人からチケットをいただいて、でした。
「幼少のときに、白洲正子さんに、この子は大物になるといわれたのよ」と。
そのときは、正直 えっ?でした。
なんだか、安定感がなく、手も震えておられた・・もっとも、この手の震え、喜多流の方でもおられるのですね、あとで知ったことですが。

それが、みるみるうちに、年々、素晴らしい演者に!
やはり、友枝昭世師の教えによるのか、自身の努力か。兄、雄人さんへのライバル視でしょうか。
道成寺の披きで、ぐーんと!だったような。

その真也さんの巴
たっぷりしたゆとりを感じられる、巴でした。
馬上で戦う姿の勇ましさ。
最後を共にできない、悲しさ、切なさ・・

じわーんとでした。

後見の友枝氏、どんなご感想だったのでしょう。
静かな目線でした。

そして、この日。驚いたのは、間狂言が、野村僚太君。
あのかつて、万作先生がカナダまで、ポケモンを抱えてでかけては、教えていた僚太君です。
まだ若いけれど、太い声で、しっかりと間を語っておりました。
万作家・・成長しているのだな~と。
狂言の膏薬塗も、野村家の新人たち?頼もしい若者たちでした。

後半の能は佐々木多門さんの「融」でしたが、申し訳ないけど、遅くなりそうなのでパスしました。
ごめんなさいです。

燦の会

# by ginsuisen | 2015-06-09 10:11 | 感激・舞台
六条院の人 融
昨日 6月4日は日経能 
この日経能は、友枝昭世氏と浅見真州さん、萬さんと万作さんの同じ番組による芸対決のなのですが・・いつも連日は拝見できず、友枝氏のほうだけです。

清水座頭
盲目の男と女がそれぞれに清水観音に連れ合いを願い入れる・・
そして、出会って・・
このほのぼのとした幸せの狂言・・好きです。
萬さん。万蔵さんのなんともいえない親子の演技。
手を引いて~の姿がいいですねー。

しかし。オバちゃん、怒りたい!杖をコツコツとついて、西門前の女を探しにあっちこっちと歩く萬さんを見て、笑った奴らがおりました。
盲目の姿が可笑しかったのでしょうか。許せん。後ろを振り向きたかったけど!


六条院・・・・源氏では何かとおなじみの六条院。
融大臣は、嵯峨天皇の12番目の皇子・・やはり皇太子になれなかった人ということと、
栄華を極めたということから、光源氏のモデルとも言われている・・

その六条院
今は荒れ果てて・・かつては、池があり、塩汲みのための人足が3000人!
月見だ、花見だと言っては、貴人が集っていた庭。
塩桶を担いで、老人の姿で、シテ登場。
月を見上げる所作・・月なんだなーと見えるような。

閑さんとシテの問答・・なんとも余韻のある、静かな夜の出来事をあらわしていました。
ワキの僧と、かつての六条院のことを語る思い出話。
あの山?と問う僧の肩を組んで、あの山、この山と教える姿にほろりとなりました。

正面まできて、汐を組む。。あーそうだったのだなーと。思わせます。

後シテは、上下白の貴人の姿。融大臣です。
延々と続くような笛の音。太鼓。大鼓、小鼓の囃子とともに、
舞う大臣。
まさに、平安の優雅な遊び夜の姿でした。

月とともに、消えて・・
ただ静寂のみ。すばらしい融でした。

私が始めて見た融は、近藤乾之助先生。こんな風に、夢物語のような能もあるのだと、
魅せられたのですが・・
この日の友枝師のは、現実の融大臣の姿を見た思いでした。
そして。笛の仙幸さん始め、皆様、ご年齢の方々の囃子のすばらしさも。
また、静かだけど、趣のある閑さんの健在ぶりにも、感動しました。




番組
狂言 清水座頭 野村萬 万蔵さん

能 融
シテ 友枝昭世
ワキ 宝生閑

笛 一噌仙幸
小鼓 曽和正博
大鼓 国川 純
太鼓 観世 元伯

金子敬一郎 友枝雄人 狩野了一 内田成信
長島茂 出雲康雅 粟谷能夫 粟谷明生
# by ginsuisen | 2015-06-07 17:25 | 感激・舞台
隅田川
国立の5月の定例公演が、友枝さんの隅田川!
なんと、なんと、正面席を購入できました。

5月27日 13時~

隅田川・・何回も拝見しました。
何回拝見しても、このお能は、心をつきます。
母が行方不明の息子を訪ねて、隅田川までたどりつく。
船頭に狂女を疎まれつつ、乗り込むと・・
向こう岸に弔いの祀りが・・
あれは何?と聞かれて、語る哀しい子どもの話・・人さらいに捨て置かれ・・
生まれは、名前は?と問うごとに、
女の表情が変わって行く・・
とうとう、梅若丸と聞いて、杖を落とす・・

突然に、息子の死を知った母・・老女のように背中がまがり、顔の表情も暗くなって・・
何度見てもせつないです。

母の息子と知って、船頭(ワキは宝生閑さん!)が、一緒に塚にむかって、
南無阿弥陀仏・・と念じる・・これ、いつもそうだったかなーって、思いましたが・・
塚から、子方の声が聞こえたとき、
船頭が「この塚から~」と言うのですが・・これもいつもそうだったかな~

子方ちゃん・・大島伊織ちゃん。
かわいい!
声も大きく涼やか。

隅田川は子方が出ない演出が好きですが、この伊織ちゃんの可愛さは子方登場の演出も気持ちが入りました。

哀しい、哀しい結末に母は、このあとどうなるのでしょう。
それを思うほどに哀しさがつのりました。

正面って、いいですねー。
細かい所作、衣裳、表情が実によく見える。あー、至福でした。

そして、閑さん・・お声は確かに弱くなられていましたが、感情が伝わる抑揚は、関さんでした。
うれしかった!

ワキ 宝生閑
脇ツレ 大日方 寛
笛 一曾仙幸
小鼓 成田達志
大鼓 亀井忠雄
後見 中村邦生 友枝雄人

大島輝久 金子敬一郎 長島茂 友枝真也 
粟谷明生 粟谷能夫 香川靖嗣 大村定

能の前の狂言は、「名取川」
山本則俊さん、則重さん。
笛 成田寛人 
小鼓 森 貴史
大鼓 原岡 一之

則俊さんの名取川・・一人芝居が長く、なかなかしぶとく、しつこい名取川でした。
和泉流はもうちょっと掛け合いがあったような。
# by ginsuisen | 2015-06-03 14:27 | 感激・舞台